本番を想定して解く
高校生が関数の質問を持ってきました。
問われていることからやるべきことを決める思考過程を説明し、答案の概要を書いて確認していきました。
一通り説明を終えたあとに生徒が、「微分の問題なんだから最初に微分を意識するべきですよね」と言いました。
なるほど、指さしたプリントの上部には微分というタイトルが書いてあります。
「いや、それはダメだよ」と止めます。
「だって、入試の時にはタイトルなんて書いてないんだから、そんなところをヒントにしてはいかんやろ?」と言うと、生徒も照れ笑いして納得してくれました。
合格のために大事なのは、ただ本番で点数を取ることです。
本番でやれるようになることを目指して途中経過の学習をするべきです。
つまり、本番で使いにくい思考パターンを自分につけてはいかんのです。
例えばワークの解説コーナーを横目に見ながら問題を解いて正解していかんのです。
入試本番ではそれが出来ませんからね。
最初に熟読し、自分なりに疑問点を消化したうえで問題を解きましょう。
それで出来なくても、弱点を探せただけですから問題なしです。
むしろ、大正解の行動をしているだけです。
分からなかったところを考えなおしたり質問したりして、次解くときには何とか出来るようになればいいだけですから。
とにかく、本番を意識してすべての行動を選んで下さい。