子育ての失敗なんて言わないで
子育ての成功失敗というお話があります。
保護者さんと面談をしていると出てくる言葉です。
「どうして子育てに失敗してしまったのか」
この言葉は僕の中では「間違いだな」と考えることが多いです。
僕がお話をさせてもらうのは、小学生から高校生の保護者さんです。
誰がどう見ても子育ての現在進行形です。
まだ子育ての結果が出ていません。
それなのに成功だの失敗だのと考えるのはおかしなことです。
子離れをしたあとに考えてもいいはずです。
そもそも子育ての成功の基準がどこにあるのかも謎です。
中学受験・高校受験・大学受験に合格したら成功なのでしょうか。
合格することはとてもいいことですが、それだけが子育てではないはずです。
子育てとは子供を育てること。
子供を育てるのは、育てて大人になってもらうこと。
大人になるとは、社会の一員として自己実現し、願わくば他者の助けとなること。
そういうものですよね。
最終的に自己実現できて他者の助けとなる人間になってくれればいいはずです。
受験の合否、ましてその結果が出る前に考えても悲しいだけです。
まずもって、合格した後に進学先の学校でどう成長するかが大事です。
志望校合格後に油断して学力が伸び悩む話など、世に腐るほどあります。
合格を通り越すために学習をコツコツやりましょう。