それは食べていけるのか?
好きなことをやって食べていけるという人生は、幸運の一つでしょう。
実際には、好きなことをやって食べていけない人がほとんどだからです。
ギターヒーローを目指したとて、ギターヒーローになれるとは限らないものです。
もちろん、ちゃんとギターヒーローになって世に出る人もいます。
どこに違いがあるのでしょうか。
一つには、好きなことをやっているだけで、大事な誰かに認められていない状態です。
綺麗事を抜いて言えば、食べていけるというのは誰かから金銭を頂いている状態です。
誰かからの感謝や期待を受けている状態です。
好きなことであっても漫然とやっているだけ、気が向いたときにやっているだけではダメでしょう。
自分自身に加えて大事な誰かにも認められるだけの行動を取れていないならダメでしょう。
大事な誰かに応援されていないならダメでしょう。
本当に将来食べていけるレベルのなにかにたどり着くのは、きっと誰かが認めてくれます。
これは実力以外に、環境や出会いや時代も必要です。
現代において将棋はプロ棋士として食べていけると言えます。
しかし将棋の才能があったとて弥生時代に報われることはありませんからね。
今何かが好きだからそれをやりたいという気持ちはあっていいです。
それで食べていけない、大人になって続けていられないなら、少し考えてほしいです。
大人になってどんな人生を送っていくのか、そのために何を準備するかを。
子供時代より大人時代のほうが長いですから。