強引な計算だけでは偏差値70に届かない
偏差値60そこそこで止まるか、偏差値70に到達するか。
その違いは高校入試の合格の差だけではない場合がほとんどです。
偏差値60そこそこまでなら、あまり頭を使わなくても到達します。
数学で言えば計算の工夫などをしないでもいいです。
ただ反射で解ける問題の速度を上げるだけでも足ります。
中3数学の式の展開を、教科書に出てくるパターンをシンプルに使えればいいです。
大半の生徒はそれさえろくに訓練しないでテストを受けるので、公式そのままのものしかできません。
場合によったら計算ミスがでてそこさえ失点します。
だから、ただシンプルにパターンの速度を上げるだけでも偏差値60は超えます。
それでは、偏差値70を超える領域の思考力や観察力には届きません。
式や問題設定を観察して、よりよい解法を探して実行する力が必要です。
だから、数学を武器にしたい生徒には工夫の仕方を込めた答案を書いてみせます。
問題のどこに注目してどのような工夫を使うのか。
扱うときにどこに注意しておけばミスを防ぎやすいか。
実際に答案にした場合にどのような利点があるか。
それは正解と同じ数字が出ればいいという思考からは決して出てこないレベルです。
これをクリアしていくから、偏差値70の領域に近づきます。
そしてそのぐらいの力があれば、大学入試に対応できる力の土台になります。
高校数学は、強引な計算だけでは決してクリアできないからです。
もちろん、強引な計算力はとてもとても大事な上で、です。