偏差値60を超えない(=相模原・弥栄・麻溝台に届かない)計算ミスの原因の一つは?
計算ミスは色々な要素で発生します。
そのうちの一つは「判断しない」ことにあります。
判断といっても、難しいことではないです。
小学生のうちからできることなのに、大半の中学生が身につけていない判断です。
ここを確認するだけで、小学生から「この子は偏差値60を確実に超えるな」という目安にさえなります。
それは「増減・大小」についての判断をしているかどうかです。
増減・大小を比較する癖がついている生徒は符号ミスなどが圧倒的に少ないです。
あり得る答えとあり得ない答えを見定めるのが早いからです。
顕著なのは、分数の掛け算・割り算で学習する「もとの数より大きくなるか・小さくなるか」あたりです。
計算は全てそうなのですが、「この計算をしたらどうなるか」をイメージするのが計算上手の共通点です。
扱われている数字を観察せずに、ただ闇雲に答えを出そうとしているだけではダメです。
昨日の「正解にこだわると伸びない」という趣旨のお話にも通じます。
この考え方が効いてくるのはなにも算数・数学に限りません。
社会科の地理分野などでは資料の読み取り問題が扱われます。
与えられた資料について正しい選択肢を選べ、という出題パターンは非常に多いです。
ここでも、異なる二つの数値の増減・大小がテーマになるときに、馬鹿正直に計算して比較しては時間のロスです。
あくまで大小を問われているのであれば、どこを比較すれば大小を素早く正確に捉えられるかを見極めるべきです。
しかしこのような姿勢は、大小比較の問題の時だけ考えていれば良いと言うものではありません。
これもまた計算の工夫の一つであれば、日常からその思考を自分に馴染ませておく必要があります。
その意味でも、演習量は子どもたちの学力向上に大きな影響があるといえます。