定期テストと模試の違い
定期テストも模擬試験も、現在の自分の実力を計って弱点を探し、次に強くなるための材料とするという意味では同じです。
しかし、そこにはいくつかの違いがあります。
定期テスト
まず試験範囲が違います。
定期テストはおおむね2か月分ぐらいの学習範囲について問われるものです。
教科書で考えれば60P分前後ですね。
国語の漢字問題も狭い範囲からのみ出題されます。
短期集中でなんとかなる部分もありますし、最近勉強した内容だけであれば記憶も新鮮です。
さらに作問者が授業をした内容が問われるわけですから、必然「テスト対策」的なものの効果が強く出ます。
特定の先生の過去問で勉強して得点を挙げるようなことです。
模擬試験
一方で模擬試験はどうでしょうか。
試験範囲は学年が上がるごとに広がっていきます。
その時点までに学習した内容は何を出されてもおかしくなくなります。
漢字も出される可能性があるものが多くなります。
特に受験生向けの模擬試験はそうです。
必然複合的な問題も作りやすくなりますから、難度も上がりえます。
また、作問者は絶対に普段触れ合ってない先生ですから傾向読みは効きにくくなります。
もちろんこれらの違いは、定期テストと模試の間に優劣をつけるものではありません。
目的が違うものですからね。
入試を意識するなら模試で勝てるように
その上で入学試験を意識するなら、模擬試験で勝てるようになりたいですね。
では、模擬試験で勝てるようになるためにはどうしたらいいのでしょうか。
これは短期対策ではない、覚えて何とかするレベルのもう一つ先の理解して使いこなすレベルを意識した学習が必要になります。
「なんとなく解ける」ではなく「理解して説明もできる」というレベルです。
そうなるためにはそれなりの学習量が必要となります。
どう考えて式を立てるのか、まず最初に注目するのはどこなのかなどを言語化できるようにしておきましょう。
そのために定期テストへの学習を使ってもらいたいですね。
毎回の定期テストでの学習の時から目標を持った学習をするのです。
それなりの点数でまぁよし、ではダメです。
不十分な理解定着であっても70点くらいなら取れてしまいます。
そこで満足しているようでは、模擬試験で勝てるようにはなりません。
まして入学試験では、です。