反射で勝つまで量を回そう
相模原市の学習塾・数学特訓青木学院です。
苦手なものを得意にすることは成長の一つです。
苦手なことを一度に得意にできるとは限りません。
小学生ならいざ知らず、中学生・高校生はそうもいかないことが増えます。
苦手→得意ではなく、苦手→普通→得意というイメージを心構えとして持ちましょう。
苦手→普通の段階では、理解が十分に進むとは限りません。
苦手→普通は基礎を徹底する習慣をつける時期だと考えましょう。
この段階で意識するのは「質より量」で「反射で勝つ」です。
苦手な段階では基礎力が不足しています。
知識も考える力も足りない状態です。
そこで難しいことに取り組んでも絶対に失敗します。
遠回りに見えても、確実にできる汎用性が高いことを手に入れる段階です。
数学のワークで言えば「基本例題」「練習問題」「応用問題」の「基本例題」に絞ります。
「基本例題」の問題文を読んだら、手を止めずに答案を書き終えられることを目指します。
書くのが面倒であれば、答案の方針を自分に説明できることでもいいです。
とにかく、ノンストップで反射で「基本例題」が解けるのが第一段階です。
一瞬でも反応が遅れるならば、もう1周やる以外に道はありません。
苦手な人であれば10周が目安となります。
2・3周程度で得意になれるなどとは断じて思わないで下さい。
自分の才能に自惚れた結果が今の点数だと思い出して下さい。
10周という量を稼ぐためには毎日学習する必要があります。
週に1回/気が向いたときだけ学習して点数が上がる自信がある人だけそのままでいいです。
志望校合格という大目標を叶えたいなら、毎日やるのが当然です。
ダイエットしようというのに週に1回の食事制限でいいわけがないのと同じです。
毎日学習する分量も目安を立てて遂行しましょう。
1日10問はやりたいところですが、間に合わせるためならもっと増やします。
特に周回の後半になれば、1周にかかる時間は短縮できていますから20問でもいいです。
ここで反射でクリアできる問題を増やした先に、論理を深める練習をします。
問題についてなぜその解き方が有効なのか、着眼点はどこかを言語化します。
例題や公式の成り立ちについて説明したパートを読んだり、質問したりしましょう。
徹底的に「なぜそうなる?なぜそう解く?」と考えることで、応用への階段が作られます。
公式を覚えることは最低限ですが、公式代入マシーンとなってはいけません。
ここからが普通→得意へと進化できる段階です。
大抵の中学生は、僕の目からは公式代入マシーンがせいぜいで高校合格を果たします。
結果として、高校で数学に行き詰まってしまいます。
でも、この先の時代を考えればたとえ私立大学文系学部進学でも、数学を捨てるべきではないです。
私立大学最難関の早稲田大学でも、政経学部や商学部では数学を活かした入試があります。
そしてそれらの入試は場合によっては、数学を使わないより有利に立ち回れます。