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神奈川県立高校受験の仕組みとは 2.合否判定編

 
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昨日は神奈川県立高校入試(厳密には公立高校ですが、相模原市内には市立高校がありませんので)の倍率についてお話をしました。

今日は合否判定の仕組みについてお話をします。

合否判定は「調査書」「学力検査」「面接」で行われます

神奈川県立高校入試の合否判定は、以下の3つの基準の合算で行われます。

  • 調査書
  • 学力検査
  • 面接

調査書は学校の評定によって値が決まります。

簡単に言えば、通知表の点数の合計です。

英語・国語・数学・理科・社会・音楽・美術・保健体育・技術家庭の9教科5段階の評価は合計で最大45点となります。

(中学2年生3学期の評定)+(中学3年生2学期の評定)×2の計算で調査書の点数が計算されるのが標準となります。

1学期あたり45点満点が3つと考えられますから、135点満点です。

学力検査は、いわゆる入試の点数です。

英語・国語・数学・理科・社会の5教科各100点満点で、合計500点が基準です。

面接は、入学試験で高校の先生との間に行われます。

これも100点満点で計算されます。

この「調査書」「学力検査」「面接」3つの要素が合計1000点満点になるように組み合わされます。

どの要素を重視するかはそれぞれの学校が決めることが出来ますが、「整数比で組み合わせて10となるように、どの要素も少なくとも2の比となるようにする」というルールがあります。

そうすると、以下のような配分の学校が多くなります。

調査書学力検査面接傾向
352学力上位
442最も一般的
532学力下位

合計1000点ですから、300:500:200や400:400:200が満点の比率になります。

もちろん3:5:2の比率の学校の中にも学力上位とはいいがたい高校もあります。

また、横浜翠嵐高校のように2:6:2という超学力重視型の高校や、3:3:4のような変則的配分の学校もあります。

あくまで一般的にはどのような傾向となるかとして捉えてください。

学力上位の高校が学力検査の比重が高くなるのは、内申点は取れている生徒が多いから差をつけにくいことが理由でしょう。

また、定期テストで点数を取れることもある程度大事ですが、より踏み込んだ学習をしているかどうかを確かめたいという狙いもあるのでしょう。

ちなみに相模原市内の多くの高校は4:4:2を採用しています。

大学進学を目指す高校で5:3:2の高校は無いものだと考えてください。

本当は県立相模原高校は3:5:2を採用してもらいたいと、塾長は勝手に考えています。

学校との折り合いがちょっと難しくて調査書が良くなくとも、学力にあふれた生徒が県相にチャレンジできる可能性が増すからです。

合否判定の計算例

では、県立相模原高校を受験する生徒の例を考えてみましょう。

中2の3学期の評定が、英語・数学・理科・社会で5、他が4だったとします。

中3の2学期はちょっと頑張って、上記に加えて国語と美術が5になりました。

この場合の調査書点は「40+42×2=124」となります。

この生徒が当日のテストで英語80国語80数学85理科80社会75で合計400点、面接で95点をとったとします。

県相は合否判定比率が4:4:2ですから、以下のように計算されます。

「(124/135)×400+(400/500)×400+(95/100)×200=877.4」

この877.4という数値で、上位の生徒から合格が決定されるというわけです。

ちなみにこのぐらいで、2020年の合格ラインには何とか届いているはずです。

学校によってはこれだけではない

上記の数値を県立相模原高校のモデルとして出しましたが、実際の合否判定はこうではありません。

学校によりますが、「特色検査」「重点化」を忘れてはいけません。

というお話を明日の記事で説明しますね。

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