土壇場を乗り切るのに必要なのは勇猛さではなく、冷静な計算の上に立った捨て身の精神。
野村克也氏のこんな名言を知ってる?
『土壇場を乗り切るのに必要なのは勇猛さではなく、冷静な計算の上に立った捨て身の精神。』
この言葉は、野村氏の著作「野村の流儀 人生の教えとなる257の言葉」からのものです。
今朝、元楽天ゴールデンイーグルス監督の野村克也氏が亡くなったという報道を見ました。
南海ホークス(!)にテスト生として入団するところから野村氏のプロ野球選手としての人生は始まります。
テスト生とは分かりやすく言えば、全く期待されていた有名選手ではなかったということです。
当然、入団1年目に1軍で全く成果を残せなかった野村選手です。
それでも貧しい生活から抜け出すために、絶対にプロ野球選手として成功したかった野村選手です。
子供時代から海水を詰めた酒瓶を振り回してトレーニングしていた野村選手は、まずは打撃から自分を高めることを目標としました。
夕食後に遊びに出かけるチームメイトを「油断しているな。今に見ていろ。」と見送ります。
毎日ひたすらバットを振り、打撃を克服していきます。
捕手として肩の弱さを指摘された後は、当時としては少数派だったウェイトトレーニングに手を付けて力をつけていきます。
「たとえ才能がなくても、努力を積み重ねて実力を付ければ問題ないじゃないか。」
そう信じて努力を続け、2度の三冠王に輝く大打者、データから分析したプレーで革命を起こした名捕手となりました。
選手としても監督としても三球団を渡り歩いた一流の野球人でした。
人生にはいくつもの難所が訪れるものです。
例えば受験だって人によってはそうでしょう。
自分が本当に行けるならば行きたいと思える環境に、どうしても手が届かないと思うこともあるでしょう。
しかしその土壇場/正念場を乗り切るのに必要なのは、むやみやたらな学習でも、勇気でもありません。
自分が合格するためにはあと何点の獲得が必要なのか。
それはどの教科のどの分野の問題で獲得するのか。
どのような部分を補えばそれらの問題を攻略できるのか。
そのために必要な学習は何なのか。
これを見定めるのが「冷静な計算」です。
その上で、決めた課題に向かって疑うことなく全身全霊の努力を投じていくのが「捨て身の精神」です。
あなたも大きな夢をかなえるための「冷静な計算の上に立った捨て身の精神」で学習に挑んでみませんか?