生徒の学力の伸びやすさが分かる瞬間
毎日生徒の表情とノートを観察し続けるのがプロの仕事です。
そういう人生を送っていれば、生徒の学力の伸びやすさはすぐに見極められます。
例えばそれは雑談をしている瞬間に見えます。
僕が話していることを聞きながらどこで首肯するか、目が動くか。
どんなふうに相槌を打って、どういう質問をするのか。
そういうある種の聞く力が、学力の伸びやすさを示します。
それは、その生徒が人生でどのように他人の話を聞いていたかです。
裏を返せば、どのように話を聞いてもらっていたかでもあります。
いい聞き手によっって育てられた人間は、いい聞き手になります。
よく聞くということは内容も流れも理解して初めて成立します。
まして質問は言うに及ばずです。
雑談だと途端に意識のスイッチをオフにするようでは話になりません。
裏を返せば、生徒にスイッチを切られる雑談では話になりません。
どうでもいい話からキッチリ教科書に帰ってきて、また遠くへ行ってを繰り返します。
毎年雑談のネタを更新するべく、教室の外でも自分の知識と体験を広げることに余念なしです。