何となくを消す対話
毎日毎日生徒と話すのは、「何となくを消す」ことです。
学力を伸ばすというのは、知らないこと・分からないことを一つ一つ塗りつぶすことです。
あいまいなこと・何となくなことは塗りムラのようなものです。
塗りムラがあればそこから色々なものが将来崩れていきます。
金属に塗る防錆剤にムラがあれば、そこから剥げて中の金属が錆びて折れます。
しかし、この重要なことが出来ない子供がほとんどです。
これは日常の対話からあいまいな発話や聞き取りをしても、周りの人間が助けてしまうからです。
そのような過保護は子供の知能にクリティカルなダメージを与えます。
「こういうことを言いたいのね?」とくみ取ってあげるのは愛情の表れであり、完全否定はしません。
その上でその対話の精度を上げていく努力が必要です。
「それだとこういう話になるけどそれでいい?」
「それは言い換えるとどんなことだと思う?」
「そういう時にはこういう風に言うといいよ」
もちろん、こういう対話には手間暇がかかります。
でも、聞き取りと発話が不十分なのはインプットもアウトプットも不十分だということです。
発話でそれで、答案が十分なことは期待できないのが自明です。
まず、子供の学力を伸ばすのは親との質のいい対話なのです。
もちろん僕も子供としっかり対話していきます。